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電気通信大学は、ICTおよび関連する諸分野における研究実績は極めて顕著なものがあり、それぞれの研究活動を通して、大学院生や助教クラスの人材育成を積極的に図っています。電気通信大学は、ICTおよび関連する諸分野における研究実績は極めて顕著なものがあり、それぞれの研究活動を通して、大学院生や助教クラスの人材育成を積極的に図っています。
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若手研究者の紹介

プロフィール

岩本 貢
Mitsugu Iwamoto
e-mail: mitsuguuec.ac.jp

URL: http://ohta-lab.jp/member/mitsugu/

職名/Position Title: 特任准教授
  Associate Professor

研究分野/Research Field: 情報セキュリティ,情報理論
  Information Security,
Information Theory

キーワード/Keywords: 暗号,情報理論的安全性,秘密分散法
  Cryptography,
Information theoretic security,
secret sharing schemes

学歴:
(大学卒以降)
1999 東京大学 工学部計数工学科 卒業
2001 東京大学 大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程 修了
2004 東京大学 大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻博士課程 修了

前職:
電気通信大学大学院情報システム学研究科 助教

主な研究業績:
 【学術論文】
  1. Mitsugu Iwamoto, Hiroki Koga, and Hirosuke Yamamoto, “Coding theorems for a (2,2)-threshold scheme with detectability of impersonation attacks,” IEEE Trans. on Information Theory, vol.58, no.9, pp.6194-6206, 2012.
  2. Mitsugu Iwamoto, “A weak security notion for visual secret sharing schemes,” IEEE Trans. on Information Forensics and Security, vol.7, no.2, pp. 372-382, 2012.
  3. Mitsugu Iwamoto and Kazuo Ohta, “Security Notions for Information Theoretically Secure Encryptions,” Proc. of IEEE ISIT 2011, pp.1743-1747, 2011.
  4. Mitsugu Iwamoto, Hirosuke Yamamoto, and Hirohisa Ogawa, “Optimal multiple assignments based on integer programming in secret sharing schemes with general access structures,” IEICE Trans. on Fundamentals, vol.E90-A, no.1, pp.101-112, 2007.
  5. Mitsugu Iwamoto and Hirosuke Yamamoto, “Strongly secure ramp secret sharing schemes for general access structures,” Information Processing Letters, vol.97, issue 2, pp.52-57, 2006.

 【受賞等】 情報理論とその応用学会奨励賞, 2005年11月

 【書籍・解説】
  1. 山本 博資, 古賀 弘樹, 有村 光晴, 岩本 貢(訳)「情報理論 ―基礎と広がり―」 共立出版, 2012. (原著: Thomas M. Cover and Joy A. Thomas: The Elements of Information Theory, 2nd. ed. Wiley-InterScience, 2006. 担当: 第4, 11, 16, 17 章)
  2. 電子情報通信学会編「知識ベース」第一群, 第一編 13.3 節「秘密分散」, オーム社, 2010(分担執筆).

 【外部資金
  獲得状況】
  1. 「統計的に不正検知可能な情報理論的暗号方式とその応用」
    平成23-25年度,科研費補助金,若手B:研究代表者
  2. 「情報理論的に安全な暗号システムを実現するための理論的研究」
    平成20-22年度,科研費補助金,若手B:研究代表者
  3. 「高い符号化効率を実現するランプ型秘密分散法の構成とその安全性評価」
    平成17-19年度,科研費補助金,若手B,研究代表者

自己紹介:  世の中にインターネットが浸透するにつれ,メールもネットショッピングも日常の風景になりつつあります.ご存じの方も多いと思いますが,これらの通信を安全で信頼出来るものにする道具の一つが暗号・情報セキュリティ技術です.
 ところで,暗号技術はなぜ安全といえるのでしょう?それは,安全性が数学的にきちんと定式化されており,信頼できる一定の明確な根拠をもっているからです.例えば,現在用いられている多くの暗号技術の安全性はいわゆる「計算量的安全性」に基づいています.つまり,平文や鍵を求める計算がコンピュータには「非常に時間がかかるので難しい」というわけです.このような計算の代表例として,素因数分解や離散対数問題をあげることができます.
 しかし,ここで注意したいのは,この安全性の根拠は計算に「時間がかかる」という事実に依存しており,計算「できない」とはいっていない,ということです.実際に,近年のコンピュータの性能向上は著しく,すぐにではないにしても,将来的には計算の困難さだけを安全性の根拠にすることが問題になるかもしれません.実際,計算量的安全性を脅かす可能性のある研究成果が既にいくつか発表されています.
 では,計算量的安全性よりさらに安全にすることは出来るでしょうか?例えば「平文の候補がk 個あれば,暗号文から平文を当てられる確率は1/k 」という場合を考えてみましょう.つまり,どんなに高性能な計算機があっても,鍵は当てずっぽうにしか当たらないということです.大雑把な説明ですが,このような安全性のことを「情報理論的安全性」といいます.この考え方は計算量的安全性より強い安全性を保証する反面,いざ実現しようとすると使い勝手や符号化効率があまり良くないことが知られています.しかし,長期的な保存が求められる電子書類の暗号化など,多少の手間や資源を犠牲にしても安全性を優先したい場合などに有効な手段になると考えられています.また今後は,計算量的・情報理論的な安全性をもつ暗号技術をうまく使い分けて,より柔軟なシステムを構築することも重要になるでしょう.
 そのためには,使い勝手がよく,現実的に意味のある状況設定の下での情報理論的暗号技術の開発,および安全性の理論的評価技術をより一層充実させることが必要です.本研究では,このような視点で情報理論的暗号理論の基礎理論を深化させることを目指しています.また,情報理論的暗号の研究は,情報理論や統計学,計算量理論などの数理科学の諸分野と深い関係があります.これらの分野との関わりから新しいシステムや解析手法を考えることも理論的に非常に面白く,意義のある研究といえます.理論と応用,暗号理論,情報理論,計算量理論といった色々な事柄の境界領域で,様々な問題意識をもちながら面白い研究をすることが究極の目的です.研究内容や最近の成果については個人のWEBページにて紹介していますので,そちらも併せてご覧頂ければ幸いです.
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